会長・社長メッセージ

代表取締役会長 杉野邦彦

創業の地、下川から江別、そして世界へつづく思い

菊水は、昭和24年(1949年)12月、厳寒の地、北海道下川町にて杉野森一が「杉野製粉製麺所」として創業しました。その後、昭和38年(1963年)に社名を、杉野家の家紋であり、商標であった「菊水」に改め、昭和42年(1967年)には札幌工場を建設。
さらに、昭和48年(1973年)には本社を江別市に移転し、江別工業団地に年間約2億食を生産する全国有数の大型工場を建設。また、平成7年(1995年)4月からは伊藤ハムグループとなり、グループ力を生かして全国に加工センター(PC)とチルド物流網を整備し、全国販売の取組を加速させてまいりました。
(現在、菊水PCは、東北・関東・中部・関西・九州の5箇所に設置)

いまや菊水は、北海道から沖縄まで、生麺類の毎日製造・毎日配送という一貫した日配チルド物流システムを構築することで、北海道の「味力(みりょく)」を全国に発信しています。さらに私たちは菊水の100年に向けて「北海道の味力(みりょく)を日本全国へ、そしてアジアから世界へ」と夢を広げてまいります。
私たちの夢は、これからも菊水ファンを増やしつづけ、お客様のおいしい笑顔を世界に広めていくことなのです。

何といっても おいしい麺づくりにこだわる

菊水の命は、おいしい麺づくりにかける思い、原料(小麦、水)へのこだわり、手間ひまかけた製法(三段熟成)へのこだわり、そこから生まれる味が菊水の「味力」。それこそが全国にお届けしたい北海道の「味力」です。
札幌生ラーメンを代表とした北海道の「味力」を全国の食卓にお届けする。という夢を掲げ、長年お客様のご愛顧を頂いてまいりました。

そして、菊水の味力は、本場の札幌生ラーメンだけではありません。北海道シェアNo,1(※)の生ラーメンだけでなく、なまそばも北海道シェアNo,1(※)です。中でも、オリジナルの「知床そば」は、広く道民に愛され、半世紀近くつづくロングセラー商品です。

さらに道内産地とコラボした「富良野ソース焼うどん」や「羅臼昆布醤油焼うどん」は北海道産小麦100%うどん。夏は大人気の「余市りんごのほっぺ冷しラーメン」など、道内産地のおいしさを生かしたものづくりを発信しつづけています。

そして、寒製の手延べ素麺からヒントを得た「寒干しラーメン」も菊水が開発したオリジナル。小麦の味わいを壊さず、非加熱でじっくり乾燥させた寒干しラーメンには、生麺そのままのおいしさが生きています。

人気有名ラーメン店の味を再現した「名店ラーメン」シリーズの取組もしかりです。
とにかく、とことんおいしさを追求しつづける思い、それが菊水の命です。

※北海道内チルド生ラーメン・なまそばシェア、マクロミルデータ調べ(22.4~23.3)

地域を大事にする

江別に移転して半世紀近く、菊水にとって江別は最も長く操業する地元になりました。
私たちの工場は、特に多くの地域住民に支えられています。まさに、地域とともにある工場です。ですから地域貢献は大切な使命です。

江別は「麦の里えべつ」といわれるほどの特産小麦(ハルユタカ)の産地です。
毎年、子どもたちに地域の良さを知ってもらおうと、小麦畑から製粉から製麺まで、小学校で食育の出前授業をつづけています。(小麦追跡学習)
子どもたちに地域の良さを知ってもらい、地元に愛着を持ってほしいのです。

江別では、地元で栽培された特産小麦を、地元で製粉し、地元で麺(江別小麦めん)やパンやケーキに加工し、地元で学校給食や店舗で消費し、一連の食育授業として学びあう、サスティナブルな農商工連携の地域循環型モデルが完結しています。
地域の環境を守り、地域の良さを次の世代につなぐのは、私たち大人の責任です。

私たちはこれからも次代を担う子どもたちに、地域の良さをつなぐバトンの役割を担って地域に貢献し、地域の宝を大切に守っていきたいと思います。

つないできた、大切な地域の宝を守ること。
それは、地域と生きていくという思いです。

100年に向けてのバトン

菊水の100年に思いをつなぐのは、これからを担う一人ひとりの社員です。社是である「信頼と創造」も100年かわらぬ大きな思いです。
「信頼」は変えてはいけないお客様への約束。
「創造」は変えていくべき未来へのチャレンジ。

「よい人がよい会社をつくり、よい会社がよい商品をつくる」会社は人の集まりですので、順番はこれしかありません。

ですから、社員の元気が会社の元気。それは明るい未来の元気。100年につなぐ思いのバトンです。

「思いのバトン」
とどまることなく
次なる思いのバトンをにぎり
次なる思いのバトンにつなぐ
思いは小さな波紋となり
波紋は次なる走者に伝播する
とどまることなく
次なる思いに伝播する

菊水の挑戦はまだまだ続きます。
これからも元気な菊水にご期待ください。

代表取締役社長 春名公喜

菊水は、おいしい麺づくりを通じて、北海道の味力(みりょく)を日本全国にお届けしています。
札幌ラーメンは、北海道・本州・四国・九州・沖縄まで全国の皆様にご愛顧頂き、そして地元北海道ではラーメンに加えて、そば・うどん・焼そば・調理麺と
あらゆる麺類を生活者の皆様の食卓にお届けしております。
これもお客様をはじめ関連先様、地域の皆様、そしてグループを含めた従業員の長年のご支援の賜物であると心より感謝と御礼を申し上げます。

北海道の恵みを活かした麺づくりと「地球」「生活者」「従業員」「地域」にやさしいモノづくり

昨今、目まぐるしく変化する事業環境下においては、拠り所とする基本的な考え方が重要になっています。菊水は北海道の恵みを活かした麺づくりと4つのやさしいモノづくりを基本に、持続的な成長が出来る企業を目指します。
菊水にはおいしい麺づくりとメニューづくりの仕組みと人財、そして北海道のブランドと恵みがあり、全国にお届け出来る仕組み、各地区の加工センターとグループも含めた物流・販売網があります。
今後はこの強みを活用し、「地球」「生活者」「従業員」「地域」に対する4つのやさしいモノづくりの実現を進めると共に、事業環境と市場及び生活者の変化に対応してまいります。

地球:北海道の恵みを活かしたフードマイレージの低減・自給率向上への取組み

生活者:生活者の意識変化に対応、その中でも特に野菜やたんぱく質を「摂る健康」の強化

従業員:DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する事で生産性向上と労働環境改善の推進

地域:地域との共創・食育の取組み、北海道ブランド・味力(みりょく)の発信

北海道の味力は世界中を笑顔にすると信じて

菊水の新たな夢「北海道の味力(みりょく)を日本全国、そしてアジアから世界へ」を実現出来るよう
2023年より海外への輸出を開始すると共に、EC市場への取組みも強化してまいります。
菊水の社是である「信頼と創造」のもと、安心安全でおいしい麺づくりを通じてお客様の「信頼」にお応えすると共に、新たな市場・商品の「創造」を継続して進めます。
皆様のより一層のご支援、ご愛顧を賜りますよう何卒お願い申し上げます。